今日はとても珍しいコトがあったんです。


それが何と部室の前に鳴海さんとは違う男性の方がいらっしゃったのです!!

私より背が低いようでしたケド勿論、話しかけましたよ!




「あのぉー、入部希望の方ですかー?」
「・・あんたは確か新聞部部長の人だよな?」
「そうですよ。あなたは確か1年の・・」
「名前はどうせ裏で何かやって知ってんだろ?別に言わなくていい」
「裏で何かやってとは失礼ですね。・・で、何か新聞部に用があるんですか?」




すっかり機嫌が悪くなっているひよの。

裏で何かやっているコトは実際にそうなのだが他人に言われると腹が立つらしい。





「や、部に用があるんじゃなくて・・ココに"鳴海歩"ってヤツが出入りしてるだろ?」
「あぁ、鳴海さんに用があるんですか」
「や、本人には用が無いんだが・・」
「はっきりしない人ですね〜。じゃあ何なんですか?」
「・・・鳴海歩の情報が欲しいんだ」
「情報?」




ひよのは何やら面白くなりそうだと言う気持ちで彼を部室に入れた。


前回(励まして〜のお題10参照)ヒドイ目に合いそうになったので仕返しに何かならないか、とも思いつつ。





























アイツから奪ってやろうか?





























「ほぉー、つまり"打倒鳴海歩"ですか」


彼の話を紅茶をすすりながら聞いていたひよの。

ちなみに彼はと言うと一切、お茶に手を出さずに話すコトのみに集中していた。





「そうだ。アイツの普段の態度にはムカついて仕方が無いからな。1度負かしてやらないと気が済まない」
「どんな態度がムカつくんですか?(だいたい予想付きますケド・・)」
「アイツのあのヤル気が無さそうに見えて何事も難なくこなして行くあの態度がとにかく気に入らない!!」
「まぁ・・判りますケド、ね」
「しかもアイツは・・・!」
「アイツは?」
「・・・初めて会ったときに俺のコトを!」
「俺のコトを?」












「"あんた、誰かの弟か?"なんて言いやがった!!」












どうやら歩は彼があまりにも小さいため、年下と勘違いしてしまったらしい。

そしてそれが何よりも彼が歩を敵視する一番の理由となっているらしい。




「あー・・鳴海さんは"遠慮"とか"配慮"とかその辺のコトが抜けていますからね〜」
「・・・そこで、だ」




彼はひよのの方を見た。




「あんた、アイツの弱点を知っているんだろ?」
「知ってますよ」
「教えてくれ!頼む!!」
「んー・・そうですねぇ・・」





ひよのは少し悩んだ。彼の弱点は確かにある。1つは蜂だ。

だが、今の彼に「蜂で一発だ!!」なんて言ってしまったら歩は本当に殺されてしまうだろう。


結局、冗談半分でひよのはこう答えた。








「鳴海さんの彼女であるこの私ですかね♪」








「は?あんた、あんな男と付き合ってるのか・・?」
「そうです。あんな男と付き合ってるんです」
「悪趣味だな・・」
「否定はしませんね。あえて」
「・・でも、本当にアイツの弱点はあんたなのか?」
「そうですよ♪このひよのちゃんのピンチにはすぐに駆けつけて下さる方です!」




これはひよのの希望が入った答えだったのだが彼は信じたらしい。




「じゃあ・・、」






ひよのは「ん?」と言うカンジでその言葉を聞いた。













「あんたをアイツから奪ってやろうか?」













「そいつは無理な話だな」











歩の登場である。物音がしなかったコトから考えると扉が開いていたらしい。




「な!?」
「鳴海さん。遅かったですね〜」
「おい、このチビで愚かなコトを言ってるヤツは誰だ?」
「おま・・!!同じクラスのヤツに言う言葉かそれは!!しかもチビって言うな!」
「何でも"打倒鳴海歩"志望の人らしいですよ。ぁ、ちなみに私も志望者ですから♪」
「あんたも志望してるのかよ・・。」
「と、ともかくだ!!」




彼が歩をビシっと指で指す。




「お前の弱みがその部長であるコトには変わらないワケだ!」
「だから奪うのは無理だって言ってるだろ。チビ」
「だぁ〜!!!チビチビ煩い!!!」
「鳴海さん、いじめちゃダメですよ」
「・・とにかく、俺を倒すとかそんなモノはどうでもいいがな・・・、」
「え?ちょ・・!」






歩がひよのの腕を引っ張り、








「ん・・!」








いつもの無理やりのキスを彼に見せ付けるようにし、

そして彼はその行為を見て当然ビックリしていて、


唇を放したあとの声がコレ。









「コイツには手を出すな。・・まぁ、出せやしないだろうが」









「お、お前・・人前でそんなコトよくできるな!!彼女の気持ちは考えないのか!」
「そうですそうです!!言ってやって下さい!この悪魔に!」
「・・何か面倒なコトになりそうだから俺はもう帰る」
「な!?普通こんな場面で帰らないだろ!?彼女が俺のモノになってもいいのか!」
「いいんですか!?」




ひよのも何故か彼に加勢する。

しかし、歩にはそんなモノ通用しない。




「あんたが俺以外のヤツのモノになる?・・・考えられないな。有り得ない」




そう言い残し、彼は部室を去っていった。




「・・・あんたも大変そうだな」
「そりゃもう・・。これからも"打倒鳴海歩"を続けるんですか?」
「あぁ、勿論だ」
「・・心の底から応援しますよ。」




今日も、歩の一人勝ち。


しかし、一応味方が増えたひよのであった。


つづく。


あとがき。2004.11.24 オリキャラ出しちゃったよ〜。名前は無いケドセリフは多い彼。 これからも何回か出るコトもあるでしょう。 今回のお題セリフは歩には使えないからなぁ。 だって、すでにひよのちゃんは歩のモノとなっているから奪うも何も・・(笑)。 *お手数ですがメニューからお戻り下さい。